膝の痛みを和らげる!テーピングの種類と効果的な選び方・貼り方

膝の痛みは、日常生活や運動の質を大きく低下させてしまうことがあります。しかし、適切なテーピングを活用することで、その不快感を和らげ、活動的な毎日を取り戻せる可能性があります。この記事では、膝の痛みをテーピングで和らげるメカニズムから、様々なテーピングの種類とその特徴、ご自身の状態に合わせた効果的な選び方、そして症状別の正しい貼り方までを網羅的に解説します。この記事を最後までお読みいただくことで、膝の痛みの原因や状態に応じたテーピングの知識を身につけ、ご自身で正しくテーピングを実践し、膝への負担を軽減しながら快適な生活を送るためのヒントが得られるでしょう。

1. 膝の痛み テーピングで痛みを和らげるメカニズム

膝の痛みは、日常生活や運動において大きな支障となることがあります。テーピングは、その痛みを和らげ、膝をサポートするための有効な手段の一つです。テーピングが膝の痛みにどのように作用し、どのようなメカニズムで効果を発揮するのかを理解することで、より適切に活用できます。

1.1 テーピングがもたらす主な効果

テーピングを膝に施すことで、様々な効果が期待できます。これらの効果が複合的に作用し、膝の痛みの軽減や機能の改善に貢献します。

効果の種類詳細
サポート・安定性の向上テーピングは、膝関節やその周囲の筋肉、靭帯を物理的にサポートし、ぐらつきを抑えることで、膝の安定感を高めます。これにより、不安定性からくる不安感や痛みの発生を軽減します。
痛みの軽減テーピングを貼ることで、患部にかかる負荷を分散させたり、特定の動きを制限したりすることができます。また、皮膚への刺激が痛みの信号を抑制し、痛みの感覚を和らげる効果も期待できます。
動きの制限・誘導過度な動きや、痛みを生じさせる特定の動作を制限することで、症状の悪化を防ぎます。また、正しい関節の動きや筋肉の働きを促すように誘導することも可能です。
血行促進・回復のサポート伸縮性のあるテーピングは、皮膚や筋肉に沿って貼ることで、筋肉のポンプ作用を助け、血流やリンパの流れを促進すると考えられています。これにより、疲労物質の排出や回復のサポートが期待できます。
固有受容感覚の向上皮膚に貼られたテーピングの刺激は、膝の位置や動きに関する情報を脳に伝えやすくします。これにより、無意識のうちに膝のコントロールが向上し、適切な動作を促すことで、負担の軽減につながります。

1.2 膝の痛みにテーピングが適しているケース

テーピングは、すべての膝の痛みに万能な解決策ではありませんが、特定の状況下でその効果を最大限に発揮します。ご自身の状況がこれらのケースに当てはまるかを確認してみてください。

  • 運動時や日常生活での負担軽減
    スポーツ活動中や、階段の上り下り、立ち仕事など、膝に繰り返し負担がかかる場面で、膝関節や周囲の筋肉をサポートし、痛みの発生を予防したり、軽減したりする目的で活用されます。
  • 軽度から中程度の痛みや違和感がある場合
    急激な強い痛みではなく、慢性的な痛みや、特定の動作で感じる違和感に対して、テーピングは有効なサポートとなります。炎症が強い急性期には、まずは安静が優先されることもあります。
  • 膝関節に不安定感がある場合
    膝がぐらつく感じがしたり、膝が抜けるような感覚がある場合、テーピングで関節を補強し、安定性を高めることで、安心して動けるようになります。
  • 特定の動作で痛みが出る場合
    膝を曲げ伸ばしする際や、ひねる動作で痛みが生じる場合、その動きを制限したり、正しい方向へ誘導したりすることで、痛みを避けることができます。

2. 膝の痛みに使うテーピングの種類とその特徴

膝の痛みに対応するテーピングは、その目的や素材によっていくつかの種類に分けられます。それぞれのテーピングが持つ特徴を理解することで、ご自身の膝の状態に合った適切なものを選ぶことができます。

2.1 伸縮性テーピング キネシオロジーテープ

伸縮性テーピングは、皮膚の伸び縮みに近い伸縮性を持つテープです。 一般的に「キネシオロジーテープ」と呼ばれるものがこれにあたります。主に筋肉の動きをサポートし、痛みの軽減や血行促進を目的として使用されます。

  • 主な特徴
    • 皮膚や筋肉の動きに追従する伸縮性があります。
    • 通気性や撥水性に優れた製品が多く、汗をかいても剥がれにくいものがあります。
    • 長時間貼っていても肌への負担が比較的少ないとされています。
  • 期待できる効果
    • 筋肉の働きをサポートし、疲労の蓄積を和らげます。
    • 痛みの感覚を軽減し、動きやすさを向上させます。
    • 血行やリンパの流れを促進し、回復を助ける効果が期待できます。
    • 関節の可動域を大きく制限することなく、安定感を高めます。
  • 適した状況
    • スポーツや日常生活での軽い膝の痛みや違和感がある場合。
    • 筋肉の疲労や、むくみが気になる場合。
    • 関節の可動域を保ちながら、膝をサポートしたい場合。

2.2 非伸縮性テーピング ホワイトテープ

非伸縮性テーピングは、伸縮性がほとんどなく、強い固定力を持つテープです。 一般的に「ホワイトテープ」と呼ばれるものがこれにあたります。関節の動きを制限し、不安定な関節を安定させることを主な目的として使用されます。

  • 主な特徴
    • 伸縮性がないため、貼った部位をしっかりと固定できます。
    • 強固な固定力で、関節の過度な動きを防ぎます。
    • 比較的粘着力が強く、激しい運動でも剥がれにくいものが多いです。
  • 期待できる効果
    • 関節の動きを制限し、不安定な膝関節を安定させます。
    • 特定の動きによる過度な負担を防ぎ、痛みを軽減します。
    • 再発防止や、けがからの回復期における保護に役立ちます。
  • 適した状況
    • 膝関節の不安定性が強く、特定の動きを制限したい場合。
    • スポーツ中の強い衝撃から膝を守りたい場合。
    • 過去にけがをした経験があり、再発を防ぎたい場合。

2.3 その他のテーピングの種類

上記以外にも、目的に応じて様々な特徴を持つテーピングが存在します。これらを適切に活用することで、より効果的な膝のケアが可能です。

  • 防水・撥水性テーピング
    • 水に濡れても剥がれにくい加工が施されており、入浴や水泳時にも使用できます。
  • 厚手・クッション性テーピング
    • 衝撃吸収性に優れ、特定の部位への圧力を分散させたい場合に適しています。
  • 粘着強化型テーピング
    • 通常のテーピングよりも粘着力が強く、より長時間の固定や激しい運動に対応します。
  • プレカットテーピング
    • 特定の部位に合わせた形状にあらかじめカットされているため、手軽に貼り付けられます。

これらのテーピングの種類とその特徴をまとめたものが以下の表です。

種類主な特徴期待できる効果適した状況
伸縮性テーピング
(キネシオロジーテープ)
皮膚や筋肉の動きに追従する伸縮性、通気性、撥水性筋肉のサポート、疲労軽減、痛みの緩和、血行促進、可動域維持運動時の軽い痛み、筋肉疲労、むくみ、可動域を保ちたい場合
非伸縮性テーピング
(ホワイトテープ)
伸縮性がほとんどなく、強い固定力、高い粘着力関節の固定、動きの制限、不安定性の改善、過度な負担の防止、再発防止関節の不安定性、強い痛み、特定の動きの制限、けがからの回復期
その他のテーピング
(防水・撥水、厚手、粘着強化型など)
用途に応じた特殊な機能(防水性、クッション性、強力な粘着力など)使用環境や特定のニーズに応じたサポートと保護水を使う環境、衝撃吸収が必要な場合、より強固な固定が必要な場合など

3. 効果的なテーピングの選び方 膝の痛みに合わせて

膝の痛みは、その原因や症状によって多岐にわたります。テーピングを選ぶ際は、まずご自身の痛みがどのような種類で、何を目的としているのかを明確にすることが大切です。

3.1 痛みの種類や目的に合わせた選び方

膝の痛みに適したテーピングを選ぶためには、痛みの性質と、テーピングに求める効果を理解することが重要です。主な痛みの種類と目的に応じたテーピングの選び方を以下にご紹介します。

  • 急性的な痛みや強い固定が必要な場合
    捻挫や打撲、特定の動作で激しい痛みが生じる場合は、関節の動きを制限し、患部をしっかりと固定することが重要です。このようなケースでは、主に非伸縮性テーピングが適しています。可動域を制限することで、患部への負担を軽減し、回復を促します。
  • 慢性的な痛みや動きのサポートが必要な場合
    変形性膝関節症やランナー膝、ジャンパー膝などの慢性的な痛み、または運動時の膝の安定性向上や筋肉の動きをサポートしたい場合は、伸縮性テーピングが有効です。筋肉の働きを助け、血行を促進し、痛みの緩和や運動パフォーマンスの維持に役立ちます。
  • 予防目的や軽い違和感の場合
    特定のスポーツを行う際や、長時間の歩行などで膝に違和感がある場合は、怪我の予防や負担軽減のためにテーピングを活用できます。この場合も、伸縮性テーピングで筋肉や関節を優しくサポートするのが一般的です。

以下に、痛みの種類と目的に合わせたテーピングの選び方をまとめました。

痛みの種類・目的主な効果適したテーピングの種類
急性的な痛み、強い固定関節の固定、可動域制限非伸縮性テーピング
慢性的な痛み、動きのサポート筋肉のサポート、血行促進伸縮性テーピング
予防、軽い違和感負担軽減、安定性向上伸縮性テーピング
圧迫、腫れの軽減圧迫、炎症緩和伸縮性テーピング、または重ね貼り

3.2 素材や幅の選び方

テーピングの素材や幅も、その効果や使用感に大きく影響します。ご自身の肌質や使用するシーンに合わせて選ぶことが大切です。

3.2.1 素材の選び方

  • 通気性
    長時間貼る場合や汗をかきやすい運動時には、通気性の良い素材を選ぶと、皮膚の蒸れやかぶれを防ぐことができます。特に夏場や激しい運動をする際には、重要なポイントです。
  • 粘着力
    テーピングがすぐに剥がれてしまうと効果が薄れてしまいます。しかし、粘着力が強すぎると剥がす際に皮膚に負担がかかることもあります。運動強度や肌の敏感さに合わせて選びましょう。敏感肌の方には、肌に優しい低刺激性の粘着剤を使用した製品もあります。
  • 撥水性
    水泳やシャワーを浴びる際にも剥がしたくない場合は、撥水加工が施されたテーピングを選ぶと良いでしょう。水に濡れても粘着力が落ちにくく、効果を維持できます。

3.2.2 幅の選び方

テーピングの幅は、貼る部位や目的によって使い分けます。

  • 細い幅(2.5cm〜3.8cm程度)
    膝の細かな部分の補強や、指や足首など狭い範囲に貼る際に適しています。また、重ね貼りをして固定力を調整する際にも便利です。
  • 標準幅(5cm程度)
    膝周りの筋肉や関節を広範囲にサポートする際に最も一般的に使用されます。筋肉の走行に沿って貼る場合など、汎用性が高い幅です。多くの膝の症状に対応できます。
  • 広い幅(7.5cm以上)
    太ももやふくらはぎなど、より広い範囲をしっかりとサポートしたい場合や、膝関節全体を強く安定させたい場合に用いられます。広範囲にわたる圧迫や固定が必要な場合に有効です。

ご自身の膝の痛みの種類、活動量、そして肌の状態を考慮して、最適なテーピングを選びましょう。適切なテーピングを選ぶことで、より効果的に膝の痛みを和らげ、快適な日常生活や運動をサポートすることができます。

4. 膝の痛みを和らげるテーピングの基本的な貼り方

4.1 テーピングを貼る前の準備

テーピングの効果を最大限に引き出し、また皮膚トラブルを防ぐためには、貼る前の準備が非常に重要です。以下の点に注意して準備を進めてください。

  • 皮膚を清潔にする
    テーピングを貼る部位の皮膚は、汗や皮脂、汚れがないよう石鹸などで洗い、きれいにしてください。汚れが残っていると、テーピングが剥がれやすくなるだけでなく、皮膚トラブルの原因になることがあります。
  • 十分に乾燥させる
    皮膚に水分が残っていると、テーピングの粘着力が低下し、剥がれやすくなります。タオルで水分をしっかり拭き取った後、自然乾燥させるか、ドライヤーの冷風などで完全に乾燥させてください。
  • 毛の処理を行う
    テーピングを貼る部位に毛が多い場合は、事前に処理をしておくことをおすすめします。毛があるとテーピングが皮膚に密着しにくくなるだけでなく、剥がす際に強い痛みを感じたり、毛穴に負担がかかったりする可能性があります。
  • 適切な長さにカットする
    貼る部位や目的によって必要なテーピングの長さは異なります。事前にメジャーなどで長さを測り、適切な長さにカットしてください。長すぎると邪魔になり、短すぎると効果が得られにくくなります。
  • 角を丸くカットする
    カットしたテーピングの四隅の角をハサミで丸く切り落とすことで、剥がれにくくなります。角がとがっていると、衣服との摩擦などでめくれやすく、結果的に剥がれる原因となります。

4.2 基本的な貼り方のコツ

テーピングはただ貼れば良いというものではありません。効果を十分に発揮させるためには、いくつかの基本的なコツを押さえることが大切です。

コツ詳細と理由
力を入れすぎずに貼るテーピングは、引っ張りすぎると皮膚に過度な負担がかかり、かゆみや発疹などのトラブルを引き起こす可能性があります。特に伸縮性テーピングは、伸ばしすぎないように注意し、皮膚に軽く沿わせるように貼るのが基本です。サポートが必要な部位には、適度なテンションをかけることがありますが、それ以外の部分は皮膚の自然な状態を保つように心がけてください。
関節の動きを意識する膝のテーピングでは、膝関節の曲げ伸ばしなど、日常生活や運動時の動きを妨げないように貼ることが重要です。テーピングを貼る際は、膝を少し曲げた状態や、痛みが出やすい動きの姿勢をとって貼ると、動きにフィットしやすくなります。これにより、テーピングが突っ張ることなく、安定したサポート効果が期待できます。
シワを作らないテーピングを貼る際に皮膚やテーピング自体にシワが寄ってしまうと、その部分に圧力が集中し、皮膚トラブルの原因となることがあります。また、シワがあるとテーピングの効果が均一に伝わらず、本来の目的が達成されにくくなります。貼る際は、片手で皮膚を軽く伸ばしながら、もう片方の手でゆっくりと丁寧に貼り進めてください。
テーピングの端は引っ張らないテーピングの始まりと終わりの約2~3cmは、皮膚に直接触れる部分であり、粘着力が最も重要です。この部分を引っ張って貼ってしまうと、皮膚に過度な負担がかかり、剥がれやすくなったり、皮膚トラブルの原因になったりします。端の部分は引っ張らず、軽く乗せるように貼ることで、テーピングが長持ちし、快適に使用できます。
アレルギー反応の確認初めてテーピングを使用する場合や、異なる種類のテーピングを使用する際は、事前に小さな範囲でパッチテストを行うことをおすすめします。皮膚に異常(かゆみ、赤み、発疹など)がないかを確認することで、広範囲に貼る際のトラブルを未然に防ぐことができます。もし異常が見られた場合は、すぐに使用を中止してください。

5. 膝の痛みの症状別テーピングの貼り方

膝の痛みは、その原因や症状によって適切なテーピングの方法が異なります。ここでは、代表的な膝の痛みの症状ごとに、効果的なテーピングの貼り方をご紹介します。

5.1 変形性膝関節症の場合

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減り、炎症や痛みを引き起こす症状です。特に膝の内側に痛みを感じやすく、立ち上がりや歩行時に症状が悪化することがあります。テーピングは、膝の安定性を高め、関節への負担を軽減することを目的とします。

5.1.1 目的と効果

テーピングにより、膝関節のぐらつきを抑え、膝蓋骨(膝のお皿)の動きを正しい位置に誘導することで、痛みの軽減を目指します。特に、O脚傾向がある場合には、膝の内側にかかる負担を和らげる効果も期待できます。

5.1.2 貼り方のポイント

伸縮性のあるキネシオロジーテープを使用し、膝の安定性を高める貼り方が一般的です。

以下のポイントを意識して貼ります。

  • 膝蓋骨の周囲を囲むように貼ることで、膝蓋骨の動きをサポートします。
  • 膝の内側から外側へ、膝関節をまたぐようにテープを貼ることで、膝の内側にかかる負担を軽減し、膝関節の安定性を高めます。
  • 大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)の起始部から膝蓋骨の上を通り、膝蓋骨の下でクロスさせるように貼ることで、膝の屈伸運動をサポートします。

5.2 ランナー膝 ジャンパー膝の場合

スポーツをする方に多く見られるのが、ランナー膝(腸脛靭帯炎)やジャンパー膝(膝蓋腱炎)です。これらは過度な運動による膝への負担が原因で起こります。

5.2.1 ランナー膝(腸脛靭帯炎)

ランナー膝は、膝の外側に痛みが生じることが特徴です。太ももの外側にある腸脛靭帯が膝の外側で摩擦を起こし、炎症を引き起こします。

5.2.1.1 目的と効果

テーピングは、腸脛靭帯の過度な動きを制限し、摩擦を軽減することで、痛みを和らげ、炎症の悪化を防ぐことを目指します。

5.2.1.2 貼り方のポイント

伸縮性のあるキネシオロジーテープを使用します。

  • 腸脛靭帯に沿って、太ももの外側から膝の外側にかけてテープを貼ることで、腸脛靭帯の動きをサポートし、摩擦を軽減します。
  • 膝の外側からやや斜め上方向へ、大腿部の外側に沿って貼ることで、腸脛靭帯の緊張を和らげる効果も期待できます。

5.2.2 ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

ジャンパー膝は、膝蓋骨(膝のお皿)の下、膝蓋腱に痛みが生じることが特徴で、ジャンプやダッシュなど、膝を酷使する動作で悪化しやすいです。

5.2.2.1 目的と効果

テーピングは、膝蓋腱への負担を軽減し、膝蓋骨の安定性を高めることで、痛みを和らげます。

5.2.2.2 貼り方のポイント

伸縮性のあるキネシオロジーテープや、非伸縮性のホワイトテープを組み合わせて使用することがあります。

  • 膝蓋骨のすぐ下、膝蓋腱を横切るように細めのテープを貼ることで、膝蓋腱への負担を直接的に軽減します。
  • さらに、膝蓋骨の上下を囲むようにテープを貼ることで、膝蓋骨全体の安定性を高め、膝の動きをサポートします。

5.3 O脚 X脚の場合

O脚やX脚といった下肢のアライメント(骨の並び)のずれは、膝関節への不均等な負担を引き起こし、痛みの原因となることがあります。テーピングは、このアライメントの調整をサポートし、膝への負担を分散させることを目的とします。

5.3.1 O脚の場合

O脚は、両足のくるぶしを合わせた時に膝が開いてしまう状態です。膝の内側に体重がかかりやすく、変形性膝関節症のリスクを高めることがあります。

5.3.1.1 目的と効果

テーピングは、膝関節を外側から内側へ引き寄せるようにサポートすることで、膝の内側にかかる負担を軽減し、アライメントの改善を促します。

5.3.1.2 貼り方のポイント

伸縮性のあるキネシオロジーテープを使用します。

  • 膝の外側からスタートし、膝関節の内側を通過して、太ももの内側へ向かってテープを貼ることで、膝を内側へ誘導します。
  • 複数枚のテープを重ねて貼ることで、より強力なサポート効果を得ることができます。

5.3.2 X脚の場合

X脚は、両膝を合わせた時にくるぶしが開いてしまう状態です。膝の外側に体重がかかりやすく、膝の外側の痛みや、膝蓋骨の不安定性を引き起こすことがあります。

5.3.2.1 目的と効果

テーピングは、膝関節を内側から外側へ引き寄せるようにサポートすることで、膝の外側にかかる負担を軽減し、アライメントの改善を促します。

5.3.2.2 貼り方のポイント

伸縮性のあるキネシオロジーテープを使用します。

  • 膝の内側からスタートし、膝関節の外側を通過して、太ももの外側へ向かってテープを貼ることで、膝を外側へ誘導します。
  • O脚の場合と同様に、複数枚のテープを使用することで、より効果的なサポートが期待できます。

6. テーピング使用時の注意点とよくある質問

テーピングは膝の痛みを和らげる有効な手段ですが、正しく使用しないと効果が得られなかったり、思わぬトラブルにつながったりする可能性があります。ここでは、テーピングを使用する上での注意点と、よくある疑問について詳しく解説します。

6.1 皮膚トラブルを防ぐために

テーピングは直接肌に触れるため、皮膚トラブルの予防が非常に重要です。快適にテーピングを使用するために、以下の点に注意してください。

6.1.1 貼る前の準備

肌は清潔で乾燥した状態にしてから貼るようにしてください。汗や皮脂、汚れが残っていると、テープが剥がれやすくなったり、かぶれの原因になったりすることがあります。また、毛深い部分は事前に処理しておくと、剥がす際の痛みを軽減できます。

6.1.2 貼っている間の注意

テープを強く引っ張りすぎると、血行不良や皮膚の刺激につながることがあります。特に、関節部分に貼る際は、動きを妨げない程度の適度な張りを意識しましょう。かゆみ、赤み、痛み、発疹など、肌に異常を感じたらすぐにテーピングを剥がし、様子を見てください。症状が続く場合は、専門家にご相談ください。

また、長時間同じ場所に貼り続けると、皮膚が蒸れてかぶれやすくなることがあります。入浴時や就寝時は基本的に剥がし、肌を休ませる時間を作ることをおすすめします。汗をかきやすい時期は、特に注意が必要です。

6.1.3 剥がす際の注意

テーピングを剥がす際は、皮膚を傷つけないようにゆっくりと剥がしましょう。毛の流れに沿って剥がしたり、お湯で濡らしながら剥がしたりすると、肌への負担を軽減できます。粘着剤が肌に残ってしまった場合は、石鹸などで優しく洗い流してください。

6.2 効果が出ない場合の対処法

「テーピングを貼っても痛みが改善しない」「期待した効果が得られない」と感じることもあるかもしれません。そのような場合は、以下の点を確認し、対処法を検討してみましょう。

6.2.1 貼り方や種類の見直し

まずは、テーピングの貼り方が適切であるかを確認してください。痛みのある部位や症状に合わせた正しい貼り方でなければ、十分な効果は期待できません。インターネット上の情報や専門家のアドバイスを参考に、もう一度貼り方を見直してみましょう。また、使用しているテーピングの種類が、ご自身の症状や目的に合っているかどうかも重要です。伸縮性、非伸縮性など、特徴を理解し、別の種類を試してみるのも良いでしょう。

6.2.2 痛みの原因の再確認と専門家への相談

テーピングはあくまで補助的な役割を果たすものであり、痛みの根本的な原因を解決するものではありません。もし、テーピングを試しても痛みが改善しない、または悪化する場合は、痛みの原因がテーピングで対処できる範囲を超えている可能性があります。無理をせず、専門家にご相談ください。適切な診断とケアを受けることで、より効果的な対処法が見つかるかもしれません。

6.3 テーピングと併用したいケア

テーピングの効果を最大限に引き出し、膝の痛みをより早く、確実に和らげるためには、テーピングと併せて他のケアを取り入れることが大切です。ここでは、テーピングと相性の良いケア方法をご紹介します。

6.3.1 ストレッチと軽い運動

膝周りの筋肉の柔軟性を高め、筋力を強化することは、膝の負担を軽減し、痛みの予防・改善につながります。テーピングで膝を保護しながら、無理のない範囲でストレッチや軽い運動を取り入れましょう。特に、太ももの前後の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス)やふくらはぎの筋肉を意識したケアが効果的です。

6.3.2 アイシングと温熱ケア

痛みの種類や時期によって、アイシング(冷却)と温熱ケアを使い分けましょう。急性の痛みや炎症がある場合は、アイシングで患部を冷やすことで炎症を抑え、痛みを和らげることができます。一方、慢性的な痛みや筋肉のこわばりには、温熱ケアが有効です。血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。

6.3.3 十分な休息と生活習慣の見直し

痛みが強い時は、無理をせず十分な休息をとることが大切です。また、日常生活の中での姿勢や歩き方、靴の選び方、体重管理なども膝への負担に大きく影響します。これらを見直すことで、膝への負担を減らし、テーピングの効果を高めることができます。ご自身の生活習慣を振り返り、改善できる点がないか確認してみましょう。

7. まとめ

膝の痛みは、日々の生活の質を大きく左右する不快な症状ですが、テーピングは、その痛みを和らげ、膝の動きをサポートする有効な手段の一つです。キネシオロジーテープのような伸縮性のあるものから、ホワイトテープのような非伸縮性のものまで、様々な種類がありますので、ご自身の膝の痛みの種類や、活動目的に合わせて適切に選び、正しい方法で貼ることが非常に重要です。テーピングは、膝への負担を軽減し、安定感をもたらすことで、活動的な毎日を応援します。しかし、あくまで補助的なケアであることを忘れず、症状が改善しない場合や、悪化するような場合は、自己判断せずに専門家へご相談ください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
massan柔道整復師 大阪市生野区出身 松井 暢威
中学〜大学までの10年間ラグビーをやっていました。 ラグビーでの怪我の経験から怪我で挫折している方、お身体の痛みで悩んでいる方を笑顔にしたい。 新たな目標や何かに挑戦してもらえるようにサポートしたいと思い柔道整復師になりました。 良くなった症例やセルフケア、身体の健康情報を発信していくブログです。 東大阪市小阪本町1−6−7 からだリカバリーラボ